介護関係者や福祉関係者の方には馴染みのある歩行器。
歩行器の役割は、足腰の筋力が落ちたり、身体的な障害などを持つ方が安全に移動できるよう補助する福祉用具・介護用品です。
歩行器のブレーキ(抑制機能)の分類と採用技術の特徴
歩行器の中にはブレーキ(抑制機能)がついているものがあります。
【抑速ブレーキ付歩行器とは】
抑速ブレーキ付歩行器は、通常の歩行時ではブレーキ(抑制)は効かず歩行を邪魔することはありません。
しかし体重をかけているため、前方に力がかかり転倒に繋がることがあります。そうした時にブレーキがかかり転倒を防ぐことが可能となります。
この抑制ブレーキのかかる具合は、筋力の低下した高齢者や身体的制約のある方、怪我などでリハビリ期にある方にとって安全なかかり方でなければなりません。
そこで弊社、東京モートロニクスで開発した抑速ブレーキは『うず電流』を使い、速度コントロールができるようにしています。
抑速ブレーキ付歩行器は、特に安全性や利便性を重視するユーザーにとって重要な機能であり、以下のようなニーズがあります。
うず電流を使ったブレーキを採用した理由
非接触性
うず電流ブレーキは物体に接触する必要がないため、機械的な摩擦や磨耗が少なく、寿命が長い特徴があります。これにより、ブレーキパッドやローターの交換頻度が減少し、メンテナンスコストが削減されます。
滑り制御
うず電流ブレーキは、電流の制御によりブレーキング力を瞬時に調整することができます。このため、路面状況や速度変化に応じて、ブレーキング力を適切に調整し、滑りやロックを防止することができます。
これは特に悪天候下での安全性向上に役立ちます。
静音性
機械的な摩擦が生じないため、うず電流ブレーキは静音であり、振動や騒音を最小限に抑えることができます。これは特に住宅内での利用時に魅力的です。
環境への影響の軽減
うず電流ブレーキは非摩擦性であり、ブレーキング時の熱の発生が少ないため、周囲環境への熱や粉塵の放出が抑制されています。特に、家庭内での使用に適しています。また、電源を必要としないため、バッテリーを充電する必要もありません。