現在のモータ業界は、精密小型モータから動力用駆動モータにシフトしてきており、アプリケーション例としてはEV車を始めとする自動車、eBike、AGV/AMR、ドローン、キックボード、産業ロボットや福祉用電動車椅子等になります。
アプリケーション例からも分かるように、駆動用モータに求められる特性として外部応力に耐えられる構造が必要です。
今回、開発した駆動用3相ブラシレスDCモータ「BL-7035」は、それらの普及帯のモータを考え、標準的構成でどれだけ特性改善が図れるかを考え開発を進めました。

まず、自動車、eBike、AGV/AMR、ドローン、キックボード、産業ロボットなどに搭載される動力用駆動モータに求められる特性は、高トルク、高効率であると同時に、高い静穏性です。
また、これらの製品ではモバイルバッテリーを使うケースが多いことから、消費電力を抑えるためにモータの高効率化が非常に重要となります。
　

駆動用 AGV、ドローン＆ロボット用ブラシレスモータとして

　
「高トルク、高効率、静穏性」という要求特性を確保するためには、ステータではコア材料の選び方、ロータではマグネットをハルバッハ配列やIPM型ロータにすること、軸受けにコロ軸受けを採用するなど、いくつかのポイントがあります。
それらのポイントを踏まえつつ、標準的な構成で特性の改善を実現し開発した「BL-7035モータ」は輸送用などのドローンから各種ロボットの駆動用を含めた動力源として形状から特性まで使いやすいモータになっています。
　
このモータの基本仕様は以下表の通りで、アウターロータタイプながら外径含め小型である一方で、定格出力は2000W以上を誇ります。また質量も軽くできており動力用として使いやすい仕様です。

基本仕様
モータ形式：アウターロータタイプ
モータ形状：外形φ70、長さL=35、軸径φ6
ステータ構成：6315、Δ結線、24S28P
（取付部のインターフェイス形状はご要求に合わせる事を考えています。）
・マグネット耐熱グレード　：150℃
・動力線：AWG14（シリコンゴム電線／単色 白）
・マグネットワイヤー耐熱グレード　：200℃

　

　
小型駆動用のアプリケーションとしては最適といえる性能を発揮できるよう開発いたしました。
ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。